モリノイエという場所は、静かなアンビエントミュージックが流れるような、控えめでありながらも存在感のある空間です。
建築家は、この空間が住人の目にどう映り、彼らの心にどのように響くかを思い描きながら、デザインを形にしました。
そして、写真家はその空間の魂を捉えるために、光と影が織りなす繊細なダンス、時間の流れ、季節の移り変わりをレンズに収めます。
時には、建築家の想像を超える瞬間が訪れ、それを写真に焼き付けることもあります。
モリノイエの写真集は、そこに息づく人々の静かな心の風景を映し出す、写真家と建築家の心を込めた共作となっています。
これは、ただの空間を超えた、物語を紡ぐ場所なのです。