『つなぐ』は、モリノイエの温もりを次の手に渡すための詩的な取り組みです。
ここでは、家とはただの構造物にあらず、時を経て深まる美しさと、そこに宿る物語を持つ存在であることを大切にしています。
愛情を注ぎ、手をかけることで、家はその住人の一部となり、住人は家の一部となります。
そして、長い時を共に過ごした後、家は新たな章を迎えるため、同じ夢を見る別の人へと、静かにバトンを渡します。
この取り組みは、建築物の価値が数字や計算式で測られる現代において、経年による風合いや、そこに込められた愛情の跡が、真の価値として認められる日を夢見ています。
モリノイエの住人は、この仕組みを通じて、自らの家を次の世代へと繋ぐことに安心を感じ、森の中での穏やかな暮らしを心から楽しむことができるのです。
家を繋ぐ時、モリノイエはその家の物語を更に豊かにするための化粧直しを行い、新たな住人がその門をくぐる瞬間まで、家は美しく保たれます。
それは、過去と未来を繋ぐ、愛情という責任の証でもあるのです。
「モリノイエをつなぐ」は、只今準備中です。